生徒さんにも気持ちの波はある、当たり前

 

 塾長の私は、常に生徒さんの背後をウロウロしています。

 つまずいているところはないか、しっかり進められているかを見るためです。

 そしてもう一つ、生徒さんの集中力やモチベーションをできるだけ持続させるために、自分で言うのもなんですが、生徒さんの集中力が途切れそうだなと感じた時に絶妙なタイミングで声かけをするためです。

 (ちなみに5時間連続の授業終了後の塾長はヘロヘロです(^^;))

 

 そんなある日、

 普段は国語の長文を読むことになかなか集中できない小6の男の子が、明らかに画面内の長文に没頭しているではありませんか。(写真参照)

 

 それに気づいた私は男の子の背後をウロウロするのをやめ、足音にまで気を使ってソロリソロリ。もちろん声かけもせず、静観することにしました。

 しばらくすると男の子が「あーめっちゃ長い文章やった!」と苦手な長文を読み切ったのです^^

 

 そんな姿に嬉しさを感じながらも、よく考えたら、こんな風にがぜん集中できる日もあれば、やる気の起きない時もある、大人でさえ気の乗らない日もあるんだから、小・中学生に気持ちの波があって当然だなと改めて感じたんです。

 

 学習塾である以上、また保護者さまからお金をいただいている以上、やる気の起きない時間をできる限りシャットアウトすべきという義務感が私にはあります。(性格の上でも)

 ですが、ただやりなさいではもちろんダメで、柔軟な対応が必要です。

 

 気持ちが乗らない生徒さんには、

休憩を入れつつも集中と休憩のメリハリをつけた勉強を勧めたり、

何時までに○○を終えるなどといった目標を明確にしたり、

あるいは生徒さんに今どういう気持ちなのかを聞きそれに応えることでモチベーションアップにつなげたり、と色んなアプローチを試み、その瞬間の最大限を出せるように授業を進めています。

 

 個別指導って、単に教える生徒さんの学年や学習内容がみんな違うというようなそんな単純なものではありません。

 一人ひとり性格も違えば勉強に対するやる気度合いも違う、物事全般に対する好奇心の度合いも違えば、楽しいと感じる対象ももちろん違います。つまり”パターン”なんてものはないんです。

 

 ですから、まずは生徒さん一人ひとりと話をし、悩みも含め今どんな気持ちでいるのか、今やりたいこと、将来やりたいこと、あるいは興味のあるものなどを話してもらい、それらを決して否定することなく、すべてを受け入れます。

 

 その上で、勉強・学習は単なる受験勉強のためだけではなく将来につながる重要なものであることを伝え、生徒さんの今の好奇心や目標に対する気持ちをどうやって勉強につなげていくかを一緒に考えます。

 

 結果、誰かにやらされているではなく、自主的にやろうという気持ちを育む、そして自分で考える力をつけてもらう。そんな指導を当塾ではしています。

 

 だからこそ、簡単ではないし正直大変なのですが、その分、生徒さんたちの成長が垣間見えた時はうれしく、ヘロヘロになってもやりがいがあるものなんです^^

 

 

神戸市中央区三宮町(三宮・元町)個別指導個人学習塾 「順進塾」

小6の生徒さんが集中して国語の長文を読んでいる写真